日本の高齢化率は、ほどなく世界一位になると予想されています。そんな高齢社会に突入している日本の大きな課題として、医療費の高騰が挙げられます。2017年の段階で42兆円を超える医療費が使用されており、それが毎年更新されているというのが現状です。これからも医療費は膨らみ続けることが予想されています。
医療費は国民の税金から支払われています。これから先、日本の人口が増え続けていくのであればそれでも問題ないかもしれませんが、今の日本は人口が減る一方です。そのため、税金を取る人が少ない分、1人1人から多くの税金を徴収していくしか方法がありません。
医療は生活をするのに必要不可欠です。そんな医療業界では、高齢化によって起きている大きな問題が2つあります。1つ目は、生産労働人口が減っているということです。特に医療は賃金の割に重労働だという印象が深く、働き手が減少しています。改善策として、業務の一部を機械化、自動化することが考えられています。これにより業務の負担を軽減し、担う人材の確保や少数でも仕事ができる環境の整備が急がれています。
2つ目は企業ごとに決まっている定年制度です。誰もが100歳まで生きる時代に入っていくとなると、60歳の定年は早すぎます。その為定年制度の撤廃が考えられています。現在でも、少しずつ定年を65歳に引き上げる企業が出てきています。高齢者でも、働けるうちは働いて、なるべく収入を得る姿勢でいることが大切なのかもしれません。